サージカルルーペ（拡大鏡）について

当院ではサージカルルーペ（拡大鏡）を使用して様々な治療を行なっています。
今回はこのサージカルルーペについてお話ししようと思います。

サージカルルーペは医科では脳外科や血管外科など繊細な作業が必要な分野で広く使用されてきました。近年は歯科でも使用しているドクターが増えてきました。

当院ではドイツのツァイス社（カメラのレンズなど光学機器で有名です）のサージカルルーペを使用しています。拡大率やレンズの種類のバリエーションはありますが、当院では3.5倍の拡大率のサージカルルーペを使用しています。

いくつかのサージカルルーペを試した結果、視野の広さ、明るさ、焦点距離など、他社のレンズとは一線を画していました。
特に視野の明るさは白眉で、通常、高倍率になると視野が暗く見えてしまうのですが、ツァイス社のルーペは3.5倍という高倍率でも他社の低倍率のルーペと同等以上に視野が明るく感じました。

視野が暗いと拡大されていても見にくく、ルーペ使用の利点を損なってしまうので、暗い口の中の治療では視野の明るさが重要になります。

歯科治療は非常に細かい作業です。一方で高い精度も求められるので、拡大鏡を使用することでクオリティの高い治療を行うことができます。

例えば、虫歯の治療では、虫歯の取り残しがないか、詰め物がツルツルに研磨できているか、綺麗な形に仕上がっているかなどを裸眼とは比較にならない精度で確認することができます。

裸眼での治療は、拡大して行う治療のクオリティには敵いません。
私も以前は裸眼での診療を行なっていましたが、拡大して見える世界の違いに本当に驚き、「見えているつもり」の治療を行ってきたことを恐ろしく感じたのを覚えています。

三鷹市牟礼　三鷹台
井の頭公園こどもとおとな歯科・矯正歯科