歯科矯正(歯列矯正)について
矯正治療により見た目が改善されると大きな心理効果が現れます。想像以上に大きなもので、笑顔や表情が別人のように明るくなることも少なくありません。
また、歯のガタガタがなくなることで歯ブラシがしやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを減らすことができます。全ての歯でしっかりと咬むようにすることも歯の健康寿命を延ばすことにつながります。
当院では、子供から大人まで幅広い年齢の方々の歯並びの治療を受けることができます。個人個人のライフスタイルや価値観に、専門知識を持って寄り添うことを大切に治療に臨んでいます。
また、当院では矯正治療だけではなく、虫歯や歯周病の治療や予防、抜歯や救急の対応など、歯科治療全般も当院で受けることができます。ご家族全員の様々な歯科治療を一つの施設で受けることができますし、より包括的にお口の健康管理をすることができます。
当院では以下のことを目標に、患者さんの健康と笑顔のために矯正治療にあたっています。
- 見た目の美しさ
- しっかり噛めること
- 筋肉と歯列のバランスが良いこと
- こどもの不正咬合の芽を早期に摘み取り、適切なタイミングで必要な治療を行うこと
- 可能な限り歯を抜かないで治療すること
- できる限り治療期間を短縮すること
- 虫歯や歯周病ゼロで治療を終えること
- 矯正治療をきっかけに、歯の大切さについて考え、日々のメインテナンスを実践してもらうこと
歯並びについてこんな悩みありませんか?
「歯のガタガタが気になる」「前歯や奥歯がきちんと咬んでいない」「出っ歯が気になる」など、歯並びについてのお悩みはありませんか?
あるいは、「矯正は子供や若者がやるもの」「いまさら歯並びなんて治さなくても…」と思っていませんか?
おとなの不正咬合
大人の不正咬合は思っている以上に歯の寿命に影響を及ぼします。噛み合わせの状態によっては8020運動の達成率に大きな差があることもわかっています。歯が多く残っている高齢者に元気な方が多いのも偶然ではなく、よく噛んで栄養価の高い食事をとることが健康な生活につながります。よく噛めることで脳が活性化し、意欲や集中力が向上することも学術研究により明らかになっています。
また、歯のガタガタがなくなることで歯ブラシがしやすくなります。磨き残しが少なくなり、むし歯や歯周病のリスクを減らすことができます。
見た目の改善は心理的にも良い影響を与えますが、矯正治療の目的はそれだけではありません。
大人だからこそ、歯並びは綺麗な方がいいのです。
おとなの不正咬合の問題点
- 歯ブラシが難しく、むし歯や歯周病になりやすい
- 特定の歯だけに過剰な力がかかり、歯や歯周組織が壊れてしまう
- 過剰な力で歯にヒビが入ると虫歯になりやすい
- 過剰な力は歯周病を早く進行させやすい
- 食物をよく噛み砕けないので、胃腸に負担がかかる上にうまく消化できず栄養を吸収しにくい
- 顎関節症になりやすい
- 笑顔に自信が持てない
- 正しい発音ができない
- 姿勢が悪くなる
- 歯の治療が困難になることがある
矯正治療(歯列矯正)とは
歯のガタガタや噛み合わせを、きちんと噛み合う綺麗な歯並びにする歯科治療です。歯を削って被せ物や差し歯にするのではなく、矯正装置を使って歯や顎に力をかけ、ゆっくりと歯を動かして歯並びを治す治療です。
矯正装置は症例によって適切なものを使用しますが、ワイヤーやマウスピースを使うのが一般的です。ご希望をお聞きしながら適切な装置を選択していきます。
程度は様々ですが、以下のような「不正咬合」がある場合は矯正歯科治療が必要です。
歯科矯正(歯列矯正)の種類
歯並びを治療する装置にはマルチブラケット矯正装置とマウスピース矯正装置があります。
マルチブラケット矯正(ワイヤー矯正)とは
マルチブラケット矯正(ワイヤー矯正)とは、歯にブラケットを接着しワイヤーを通すタイプです。
ブラケットを外側につける唇側矯正ブラケットと内側につける舌側矯正ブラケットがあります。ブラケットの素材は様々ですが、当院では透明なクリアブラケットを標準的に使用しています。
マルチブラケット矯正のメリット
- 幅広い症例に対応できる
- 固定式なので、より早く確実に歯の移動ができる
- 微調整がしやすいので仕上がりが良い
マルチブラケット矯正のデメリット
- 取り外せないので食事や清掃がしずらい
- ワイヤーやブラケットが見える
- 装置が外れることがある
マウスピース矯正(インビザライン)
取り外し可能で透明なマウスピースによる矯正です。様々な企業や団体が様々なマウスピース矯正のシステムを販売していますが、当院ではインビザラインを導入しています。
マウスピース矯正のメリット
- マウスピースは薄くて透明なので使用しているのが見えない
- 食事や歯ブラシの時に外すことができる
マウスピース矯正のデメリット
- 自分自身で管理するので規定通り使用しないと治療が進まない
- 症例によっては時間がかかる
- 微調整がしにくい
矯正歯科の流れ
初診相談
お口の中を診て、歯並びに関する悩みや心配事、ご希望などをお聞きします。
精密検査
歯の型取り、レントゲン撮影、写真撮影など、分析用の資料を集めます。
診断・治療計画の立案・説明
集めた資料を元に分析を行います。診断の内容と必要な治療の内容、および治療計画についてお話しします。
治療開始
マルチブラケット装置やインビザラインなどを用いて歯を並べていきます。通常1-3年程度かかります。矯正期間中は歯ブラシチェックやクリーニング、定期検診などを並行して行います。
保定・経過観察
歯を並べ終わって装置を外したら治療がおしまいというわけではありません。装置を外してそのまま放置すると、せっかく並べた歯の位置が元に戻ってきてしまいます。保定装置(リテーナー)で歯の移動を防ぎ、後戻りしないように経過観察を行います。(約2年〜)
Q&A歯科矯正(歯列矯正)よくある質問
矯正装置が目立ってしまうのがイヤです。
当院ではメタルブラケットは使用せず、透明なブラケットを使用するなどなるべく目立たないで矯正治療を受けることができます。また、白いワイヤーや透明のマウスピース(インビザライン)などを使用すればさらに審美的に矯正治療ができます。
矯正中、違和感はありますか?
マルチブラケット矯正の場合、矯正装置をつけてすぐは違和感やしゃべりにくさを感じたりしますが、ほとんどの方は慣れていきます。食事や歯ブラシのしにくさは治療中変わりませんが、マウスピース矯正であれば食事や歯ブラシの際は外すことができます。
矯正中は痛いと聞きました。
矯正治療は歯に力を加えて動かします。力の作用で歯の周りが痛む場合がありますが、一時的なものです。
矯正治療に年齢制限はありますか?
矯正治療に年齢制限はありません。若年者の方が歯が動きやすいですが、基本的には何歳でも矯正治療を置けることができます。
まとめ
見た目の改善は心理的にも良い影響を与えますが、矯正治療の目的はそれだけではありません。歯のガタガタがなくなることで歯ブラシがしやすくなります。磨き残しが少なくなり、むし歯や歯周病のリスクを減らすことができます。
また、噛み合わせの状態によっては8020運動の達成率に大きな差があることもわかっています。
歯が多く残っている高齢者に元気な方が多いのは偶然ではなく、よく噛んで栄養価の高い食事をとることが健康な生活につながります。
矯正治療は子供や若者だけの治療ではなく、何歳でも受けることができます。「いまさら」と思わずに、気になる場合はご相談ください。
その他、何かご質問やお困りのことがございましたら、当院スタッフまでお気軽にご相談ください。