こんなお悩みはありませんか?
- 食事がしずらい
- 入れ歯(義歯)が当たって痛い
- 入れ歯(義歯)が安定しない
- 入れ歯(義歯)が合わない
- 入れ歯(義歯)の見た目や匂いが気になる
- 入れ歯(義歯)を新しくしたい
- もっとよく咬めるようにしたい
- 入れ歯(義歯)以外の方法を知りたい
当院では入れ歯(義歯)にまつわる様々なお悩みに対応することができます。
どんな小さなお悩みでも、お気軽にご相談ください。
入れ歯(義歯)とは?
入れ歯(義歯)とは、失った歯を補う方法の一つです。失った歯が多く、ブリッジなど他の方法での治療が困難な場合などに用いられます。
歯が1本でも残っている場合は部分入れ歯(部分床義歯)、歯が1本も無くなってしまった場合には総入れ歯(総義歯)を用いて治療をします。
歯を失うとよく噛むことができなくなり、食事をとりづらくなります。
食べ物を噛むことができないと、十分な量の食事を摂ることが難しくなり、栄養の吸収効率も低くなってしまいます。
質の良い食事をとることは、健康的な生活を送り、フレイルを回避するためにも重要です。
歯の欠損を放置せず、適合の良い入れ歯(義歯)を使うことで健康的な食生活を送りましょう。
入れ歯(義歯)の種類
入れ歯(義歯)には色々な種類があります。部分入れ歯(義歯)と総入れ歯(義歯)だけではなく、インプラントを併用することでよく咬めるようにする方法もあります。また、使われる素材にも様々な種類があり、それぞれ特徴があります。当院では歯の状態に応じて様々な治療方法をご提案いたします。
- 部分入れ歯(部分床義歯)
- 総入れ歯(総義歯)
- インプラント・オーバー・デンチャー
A.部分入れ歯(部分床義歯)
部分的に失われた歯を補うのが部分入れ歯(部分床義歯)です。
歯を失ったまま放置すると、残された歯が少なくなるにつれて負担が増えてしまいます。
より多くの負担を強いられた歯は寿命が短くなり、欠損が広がることにつながります。
一本でも歯を失ってしまった場合は放置せずに、何かの方法で補うことをお勧めします。
部分入れ歯(義歯)は、歯の欠損を補う方法の一つです。
失った歯が多くなり「歯は残っているがブリッジができない」場合などに選択肢となります。
クラスプと呼ばれる、バネのような維持装置を残った歯に引っ掛けることで入れ歯(義歯)が取れないようにします。
残った歯の負担をできるだけ減らすために、より強力な支持が必要な場合などは、インプラントと組み合わせることも可能です。
部分入れ歯(義歯)の種類
部分入れ歯(義歯)には「樹脂製の入れ歯(義歯)」と「金属製フレームを使った入れ歯(義歯)」があります。
樹脂製の部分入れ歯(義歯)には「レジン床義歯」「ノンノクラスプ義歯」「シリコン義歯」があります。
金属フレームを使った入れ歯(義歯)は「金属床義歯」と呼ばれます。
歯の残り方や顎の状態によっては入れ歯(義歯)だけでは噛み合わせを安定させることが難しい場合があります。その場合は入れ歯(義歯)とインプラントを組み合わせることで、よりしっかりと噛めるようにすることもできます。インプラント・オーバー・デンチャー(IOD: Implant Over Denture)という方法です。
部分入れ歯(部分床義歯)の特徴、メリット・デメリット
部分入れ歯(義歯)に共通したメリット
- 保険が適応できるものもある
- 欠損の状態に合わせて幅広い治療ができる
- 色々なタイプの義歯からニーズによって選ぶことができる
部分入れ歯(義歯)に共通したデメリット
- 違和感を感じやすい
- ブリッジやインプラント、天然の歯に比べて咬む力が弱い
- 日常の手入れが煩雑
樹脂製の義歯(レジン床義歯、ノンクラスプ義歯、シリコン義歯)
A-1 レジン床義歯
レジン床義歯の特徴
レジン(樹脂)に歯にかけるバネなどを埋め込んだ義歯で、保険適応です。
レジン床義歯のメリット
- 保険適応できる
- 修理や調整が比較的し易い
レジン床義歯のデメリット
- 剛性が低く(柔らかく)、たわみ易いので、バネをかけた歯に負担がかかりやすい
A-2 ノンクラスプ義歯
ノンクラスプ義歯の特徴
特殊なレジン(樹脂)を使用し、金属製のバネを使わない入れ歯(義歯)です。
ノンクラスプ義歯のメリット
- 金属製のバネを使わないので審美的
ノンクラスプ義歯のデメリット
- 保険適応ではない
- 修理や調整が困難
- 剛性が低く(柔らかく)、たわみ易いので、バネをかけた歯に負担がかかりやすい
- 咬む力で入れ歯(義歯)が沈み込む量が大きく、残った歯に負担がかかりやすい
A-3 シリコン義歯
シリコン義歯の特徴
レジン義歯の裏側(歯ぐき側)にシリコンを用いた柔らかい義歯です。
シリコン義歯メリット
- 歯茎への当たりが柔らかい
シリコン義歯のデメリット
- 保険適応ではない
- 修理や微調整が困難
- 汚れやすい
- 剛性が低く(柔らかく)、たわみ易いので、バネをかけた歯に負担がかかりやすい
- 咬む力で入れ歯(義歯)が沈み込む量が大きく、残った歯に負担がかかりやすい
金属床義歯
金属床義歯の特徴
金属フレームを用いた精度と剛性が高い義歯です。保険では使えない形状のクラスプを使用できるので審美性も比較的良好です。
当院の金属床義歯は日本トップクラスの技工士が製作しており、非常に高い精度の義歯を提供することができます。
金属フレームを使用するタイプは剛性が高く、残った歯と義歯を一体化することができます。「二次性連結固定」という考え方で、金属フレームで残っている歯を支えすことで残された歯の負担を減らし、残った歯をより長く使うことが期待できます。
金属床義歯のメリット
- 剛性が高く、「二次性連結固定」の効果により残った歯への負担を軽減できる
- 特殊なクラスプを使用することで審美的に仕上げることができる
- レジン床義歯に比べて薄く、違和感が少ない
- 修理や調整がしやすい
- 精度が高く使用感が良い
金属床義歯のデメリット
- 保険適応ではない
- フレームが破損した場合は修理が困難
B.インプラント・オーバー・デンチャー(IOD: Implant Over Denture)
インプラント・オーバー・デンチャーの特徴
インプラントと義歯を組み合わせ、義歯をインプラントの上に乗せることで咬み合わせの力をしっかりと支える方法です。噛み合わせの状態によっては、義歯単独では咬み合わせを安定させるのが困難な場合があります。状態によってはインプラントによる補強をすると著しい効果が得られる場合があります。
インプラント・オーバー・デンチャーのメリット
- 義歯単独より咬み合わせの力を負担できる
- アタッチメントを使用すると義歯が外れにくくなる
- 入れ歯(義歯)を小さくできる場合がある
インプラント・オーバー・デンチャーのデメリット
- 保険適応外でインプラントの費用がかかる
C.総入れ歯(義歯)(総義歯)
歯が全て失われた場合(無歯顎)に適応となります。
部分入れ歯(義歯)と違い、歯にバネをかけるのではなく、吸盤のように顎に吸い付くことで維持をします。
総入れ歯(義歯)(総義歯)には「樹脂製の入れ歯(義歯)」と「金属製フレームを使った入れ歯(義歯)」があります。
樹脂製の総入れ歯(義歯)には「レジン床義歯」「シリコン義歯」があります。
金属フレームを使った入れ歯(義歯)は「金属床義歯」と呼ばれます。
総入れ歯(義歯)は部分入れ歯(義歯)と比べて安定させることが難しい傾向があります。インプラントと義歯を組み合わせることで飛躍的に安定感を向上させることができます。インプラント・オーバー・デンチャー(IOD: Implant Over Denture)とハイブリッジ(HIGHBRIDGE)という方法があります。
総入れ歯(義歯)(部分床義歯)の特徴、メリット・デメリット
総入れ歯(義歯)に共通したメリット
- 保険が適応できるものがある
- 色々なタイプの義歯からニーズによって選ぶことができる
部分入れ歯(義歯)に共通したデメリット
- 違和感を感じやすい
- 顎の状態によっては不安定になることがある(インプラントと組み合わせると改善できる)
A.樹脂製の義歯(レジン床義歯、シリコン義歯)
A-1 レジン床義歯
レジン床義歯の特徴
床が全てレジン(樹脂)でできている総義歯。保険適応です。
レジン床義歯のメリット
- 保険適応できる
- 修理や調整が比較的し易い
レジン床義歯のデメリット
- レジンの強度が低いので破損しやすい
- 強度を出すために分厚くなり、違和感を感じやすい
- 汚れがつきやすく、変色や匂いの原因となる
A-2 シリコン義歯
シリコン義歯の特徴
レジン義歯の裏側(歯ぐき側)にシリコンを用いた柔らかい義歯です。
シリコン義歯のメリット
- 歯茎への当たりが柔らかい
シリコン義歯のデメリット
- 保険適応ではない
- 修理や微調整が困難
- 汚れやすい
B.金属床義歯
金属床義歯の特徴
金属フレームを用いた精度と剛性が高い義歯です。当院の金属床義歯は日本トップクラスの技工士が製作しており、非常に高い精度の義歯を提供することができます。
金属床義歯のメリット
- レジン床義歯に比べて薄く、違和感が少ない
- 修理や調整がしやすい
- 精度が高く使用感が良い
金属床義歯のデメリット
- 保険適応ではない
- フレームが破損した場合は修理が困難
C.インプラント・オーバー・デンチャー(IOD: Implant Over Denture)
インプラント・オーバー・デンチャーの特徴
インプラントと義歯を組み合わせ、アタッチメントで維持することで総義歯が動きにくくする方法です。顎の状態によっては、義歯の動きを安定させるのが困難な場合がありますが、2〜4本のインプラントと総義歯を組み合わせることで安定感を飛躍的に向上させることができます。特に下顎の総義歯に有効な治療方法で、欧米では下顎の無歯顎の治療の第一選択は2本のインプラントと総義歯を組み合わせたIODです。
完全固定式のインプラントブリッジに比べてインプラントの本数を減らすことができ、毎日の掃除も簡単です。第三者によるお手入れも比較的容易にできます。
インプラント・オーバー・デンチャーのメリット
- 義歯単独より咬み合わせの力を負担できる
- アタッチメントの維持力で義歯が動きにくくなる
- 完全固定式のインプラントブリッジに比べ安価
- 完全固定式のインプラントブリッジに比べ清掃しやすい
インプラント・オーバー・デンチャーのデメリット
- 保険適応外の治療なので費用がかかる
- インプラント手術が必要
D. インプラント・オーバー・デンチャー・ハイブリッジタイプ(HIGHBRIDGE)
インプラント・オーバー・デンチャー・ハイブリッジタイプの特徴
4〜6本のインプラントにロケーターアタッチメントを用いて義歯を維持します。インプラントで義歯を支えるので義歯床を無くすことができます。完全固定式のインプラントブリッジとは異なり、ご自身や第三者が上部構造を取り外すことができるため、衛生管理が比較的簡単です。
インプラント・オーバー・デンチャー・ハイブリッジタイプのメリット
- 取り外し式なので掃除がしやすい
- 自分でも第三者でも外すことができる
- インプラントで義歯を支えるので義歯の床がない
- 義歯床がないので小さく、装着感が良い
インプラント・オーバー・デンチャー・ハイブリッジタイプのデメリット
- 保険適応外の治療なので費用がかかる
- インプラント手術が必要
入れ歯(義歯)の治療の流れ
お口の中を精査します(各種検査、写真、レントゲン撮影など)
お口の状態を説明し、適切な選択肢をご説明します
ご希望をお聞きした上で最適な治療方針を検討します(②③は非常に大切なステップなので納得がいくまでお話しをします)
残った歯に必要な処置を行い、義歯の製作に進みます
型取りや咬み合わせの記録などを行います
完成前の義歯の試着をし、歯の色や形などの最終チェックをします
完成した義歯をお口に合わせ、噛み合わせなどを調整をします
義歯が快適に使えるようになるまで調整を行います
残った歯の経過観察と義歯の適合の確認をするために、定期的なメインテナンスを行います
【Q&A】入れ歯(義歯)よくある質問
入れ歯(義歯)にすると味が変わりますか?
入れ歯自体は味があるわけではありませんが、お口の中を大きく覆う義歯の場合、味を感じにくくなることがあります。金属床の薄い義歯を使うことなどで軽減することができます。
入れ歯(義歯)によって話しづらくなりますか?
発音の時に舌が触る部分に義歯の床や連結装置があると、一時的に発音がしにくくなることがありますが、多くの場合は数週間で慣れてきます。
厚みがあると発音障害が生じやすいので、なるべく薄い義歯(金属床の義歯)を使用するとしゃべりやすく、慣れるのも早い傾向があります。
入れ歯(義歯)は何年持ちますか?何年で作り替えた方が良いですか?平均寿命を教えてください。
決まった寿命があるわけではありません。お口の状態や素材によっても使用できる年数は変わってきます。入れ歯が合わなくなった場合も、調整をすることで使用感が向上させることができる場合があります。部分入れ歯の場合は固定源の歯が抜けてしまったり、固定用のバネなどが破損すると作り直しが必要になることがあります。
入れ歯(義歯)かインプラントで迷っています。どちらが良いですか?メリットとデメリットを教えてください。
入れ歯のメリット
- 手術が必要ない。
- 保険でも作ることができる。
- 治療期間が比較的短い。
入れ歯のデメリット
- 違和感が出やすい。
- 天然歯やインプラントなどに比べて咬み辛い。
- 手入れが煩雑。
インプラントのメリット
- 天然歯と同等に咬むことができる。
- 違和感がない。
- 歯ブラシで手入れできる。
インプラントのデメリット
- 手術が必要。
- 保険適応外。
- 治療期間が比較的長い。
入れ歯(義歯)のお手入れ方法、保管方法を教えてください。
歯磨きの時に外して歯ブラシや指でぬめりや汚れをしっかり落としてください。夜はきれいにした後、入れ歯の洗浄液で消毒する必要があります。
長期間使用しない場合などは乾燥しないようにお水や薄めに調整した入れ歯の洗浄液につけて保管し、定期的に交換しましょう。
まとめ
- レジン床義歯は一部保険適応できるが、柔らかく、残った歯に負担がかかりやすい。
- 金属床義歯は精密で剛性が高く、二次性連結固定により残った歯を支えることができる。
- 欠損歯が多くても使用できる(ブリッジは限界がある)
- 違和感を感じやすい
- 固定式の装置(ブリッジやインプラント)に比べて噛む力が弱い
- インプラントによる補強をすることができる
歯を失うとよく噛むことができなくなり、食事をとりづらくなります。
食べ物を噛むことができないと、十分な量の食事を摂ることが難しくなり、栄養の吸収効率も低くなってしまいます。
質の良い食事をとることは、健康的な生活を送り、フレイルを回避するためにも重要です。
歯の欠損を放置せず、適合の良い入れ歯(義歯)を使うことで健康的な食生活を送りましょう。
入れ歯(義歯)には色々な種類があります。部分入れ歯(義歯)と総入れ歯(義歯)だけではなく、インプラントを併用することでよく咬めるようにする方法もあります。また、使われる素材にも様々な種類があり、それぞれ特徴があります。当院では歯の状態に応じて様々なご提案をすることができます。何なりとご相談ください。
また、入れ歯(義歯)は作っておしまいではなく、定期的なメインテナンスや調整が必要です。
長期間使用しているとバネが緩んだり、歯茎との間に隙間ができたり、入れ歯(義歯)の歯がすり減ってくることもあります。
このような状態を放置すると、食事が取りずらくなったり、擦れて痛みが出ることがあります。また、残っている歯に過度な負担がかかってしまうこともあります。
根本的に作り直しが必要になることもありますが、少しの調整で快適に使えるようになる場合もありますので、何かご質問やお困りのことがありましたら、当院スタッフまでお気軽にご相談ください。